小便器の水が勝手に流れることがあるのは心霊現象ではない

夜警のアルバイトなどの経験がある方であれば、「夜中に男性トイレの付近を通りかかると、小便器トイレが勝手に流れていた」という現象を目の当たりにされたことがあるかもしれません。このような小便器の水が勝手に流れることは、一見すると心霊現象のように感じてしまうでしょう。なにせ人がいないのに勝手に水が流れているわけですから、センサーに何かが反応していることが推測できますので、心霊現象くらいしか考えられませんよね。ですがこの現象、実は心霊現象などではなくそれほど怖かったり不思議だったりするものではないのです。

それじゃあ、何で小便器の水は勝手に流れるのか?と思われるでしょう。実はこの勝手に水が流れる現象、小便器のフラッシュバルブに設定された機能の一つなんです。では一体何の機能であるのかというと「トイレの清潔を一定に保つための機能」。つまり、勝手に水が流れるということは定期的に、そして自動的に水を流すことによって、トイレに汚れがこべりつくことを防ぐようにしてくれているんですね。ですから、この勝手に水が流れる現象は深夜だけではなく昼間も頻繁に起こっています。日中は人が多く使用するトイレだからこそ、その自動洗浄は気になりませんが、深夜になると人が全くいなくなるのでそれが目につきやすくなるだけの話。ですから、何も恐れることはありません。

多くの人は、この小便器の自動洗浄の実態を知らずに「あれは心霊現象だ!」「霊がいるんだ!」などという推測をされる傾向にありますが、あくまでも自動洗浄は自動洗浄ですので勘違いを起こさないようにしましょう。

また、小便器のセンサーはかなり繊細なものですから、虫などにも反応してしまうことがありますので、自動洗浄を行うサイクル以外でも虫がそこに止まったりすれば勝手に水が流れるというケースもあります。ですので、これからは勝手に小便器の水が流れていても、怖がることはないですよ。